ドルの武器化が基軸通貨の地位を揺るがす:レイ・ダリオ 米主導の対ロ制裁が、その成否にかかわらずドルの地位に悪影響を及ぼしかねない [718158981]
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「私にとっては、ロシア・ウクライナ・米国ほかの力学が現在進行中の変わりゆく世界秩序の力学における最も注目される部分だ。
しかし、これは、世界秩序の統治のための長い戦いの最初の戦いに過ぎない。」
ダリオ氏がSNS記事で、ウクライナ危機を自身の歴史観の中で位置づけている。
ダリオ氏がこの戦争を予想して新著『Principles for Dealing with the Changing World Order』を書いたわけではあるまい。
しかし、不気味なほどタイムリーにこの戦争が起き、戦争勃発の背景はダリオ氏が主張してきたことと基本的に一致している。
同氏が抽出した歴史のパターンがいかに普遍的なものであるかが証明された形だ。
ダリオ氏はSNS記事の中で、ずっと主張してきた3つのトレンド(貨幣増発、国内対立、国際的対立)の進展について議論している。
同氏は、敵対する国々に対する、米国主導の経済制裁の有効性について、次の2点で測るべきという:
「a) ロシアとの戦いに勝ち、
b) この目的達成のために他国をしたがえ、米国にとって有害な資本市場の武器化をすることなく勝つ」
ダリオ氏は、対ロ制裁が有効か否かによって決して手放しでは喜べない結果をもたらすと予想する。
有効: ロシア等は「他の武器」を用いて対抗。敵対国の中には屈服する国も出る。
有効でない: 基軸通貨・主要資本主義システムの座がリスクにさらされる。
仮に米主導の経済制裁が有効でない場合、米国と米ドルの力にとって大事だという。
制裁に強い力がなければ、米国は他の列強と肩を並べる力を有するものの、敵対勢力と比べて突出した力を持たないことになる。・・・
多くの国がこの力(つまり核兵器)を有し、並び立っている点を考えると、現在の状況は恐ろしいほど第1次大戦前に似ている。
ダリオ氏は、現状が第1次大戦前に似ているとしつつ、各国の兵器の破壊力において当時を凌駕する恐ろしい構図にあると指摘している。
今後開催予定のG20にロシアが参加できるか、G20が一致団結できるかに注目すべきという。
ダリオ氏は、米ドルの置かれた状況についてまとめている。
1つ目のトレンド、貨幣増発(金融緩和+財政出動)にかかわる変化をこう解説する。
貨幣は債務やお金の形で保有される。
貨幣の購買力が金利で補償されるより速く低下すると(現在、多くの貨幣・債務・お金で起こっている)、富の保蔵手段としての価値が低下する。
ここに今、3つ目のトレンド(国際的対立)の要素が加わっている。
米主導の対ロ制裁が、その成否にかかわらずドルの地位に悪影響を及ぼしかねないという。
ドルの武器化は危険だ。
ドル建て債務(性資産)を保有する者に制裁を科される懸念を抱かせ、ドル建てを減らし分散しようとさせ、米国の突出した力を弱めるような防衛的行動を採らせる。
さらに、この理由により(ドルが)弱くなるとの見通し自体が、ドル売りにつながり、弱気にさせてしまうだろう。 SWIFT除外で使えなくなるような危険な通貨とか誰も使いたがらないとかやろか?🤔 米に逆らったら経済制裁で強制デフォルトだもんなあ。 >>10
しかし米国自身もインフレで苦しむとのこと
プーチンの侵攻以前からインフレだったが、バンカメ予測だと益々酷くなっていくと ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています