2022年4月20日
まいじつ

アニメ『SPY×FAMILY』で“未婚”差別…第2話で心にダメージを負う独身女性

大人気スパイ漫画を原作としたアニメ『SPY×FAMILY』(テレビ東京ほか)の第2話『妻役を確保せよ』が、4月16日に放送された。作中ではファンタジー作品とは思えない“生々しい女社会”が描かれ、女性視聴者たちが悲鳴を上げているようだ。


※アニメ『SPY×FAMILY』の内容に触れています

凄腕スパイ「黄昏」は任務のため、精神科医のロイド・フォージャーに扮して、疑似的な“家族”を作ることに。孤児院で少女・アーニャを引き取ると、今度は母親を探すことに。

その一方で、新キャラクターとしてヨル・ブライアが登場。彼女は市役所に勤める事務員でありながら、「殺し屋」という裏の顔を隠しもっていた。“独り身”であることに生きづらさを感じていたのだが、そこでロイドに偶然出会い、お互いのために協力し合うことに──。


今回のエピソードでは人気キャラクター・ヨルの登場にファンが湧き立っていたが、初見の視聴者たちにはいくつか引っ掛かる描写があった模様。

まず、冒頭でヨルが会社の同僚たちにからかわれるシーン。この国には“独り身の女性”にスパイ疑惑をかけられる風潮があるようで、「先輩って27でしたっけ? 気を付けないとだめですよ」と嫌味を言われる。そしてさらに、「30手前の1人暮らしの女が近所の人から怪しいって通報されちゃったらしいですよ」「たしかにその年で独り身はないわね。怪しい怪しい」と当てつけのように言われるのだった。


女性への固定概念が消えない世界?

どうやら作中の世界観では、「27歳の未婚女性」が社会的な信用を得られないようだ。視聴者の中にはそうした描写が“刺さった”人も多いようで、《27歳で独身はヤバいとか言われててガチで泣いちゃった》《27歳で結婚してないのは〜が火の玉ストレートすぎて私は塵になった》《「27歳!? その歳で独り身はないわね」って言われて画面殴りかけた》《シングル独身女へのdisりっぷり、こっちまで泣けてくる…》《27歳独身だと怪しまれるってとこ、地味にダメージ負いましたね》といった悲鳴が相次いでいる。

また、生々しい「女社会」の描き方もある意味で話題を呼んだ。会社の同僚は、ヨルに恥をかかせるつもりで、パートナー同伴でパーティーに来るように誘う。そこでヨルは、ロイドを連れていくことにするのだが、とある事情で先に1人で会場入り。

すると1人ぼっちのヨルを遠巻きに見ながら、同僚女性たちは「あの人が男とか、絶対ハッタリだと思ったわ」「あれはきっと、我が国の出生率を下げるために遣わされたスパイなのよ」「ただのモテない女なんでしょ」といった陰湿な陰口を交わしていた。

こちらも《女同僚の陰口のシーンはきつかったな、久々に不快になった》《同僚が露骨に嫌がらせとか描写がキツイ》とダメージを受ける人は少なくないようだ。

「SPY×FAMILY」はいろいろとファンタジー的な設定の多い作品。なぜ、女性社会の描き方だけはリアル寄りなのだろうか…。

https://myjitsu.jp/enta/archives/103087