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2002年の記事

円安は世界経済に何をもたらすのか
https://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/020225world.html

「ブレトン・ウッズ体制」が解体されて以降の長い間、人々は円高に慣れてきた。しかし、日本の経済情勢が悪化するにつれ、1995年後半、円高の勢いは突然停止し、逆に持続的な円安局面に突入した。その時点から、円安は世界経済における不安要因となった。

1997年初め、加速された円安は、東アジア金融危機を誘発する導火線の一つとなった。2000年6月以来、円安の勢いは一向に止まらず、「9・11テロ事件」によって、アメリカ経済が大きなダメージを受け、人々のアメリカ経済に対する見通しが悲観的になった時に限って、円が一時的に跳ね上がったが、その後は二度切り下げ傾向に転じている。
特に、2001年12月、日本の経済情勢に対する悲観的な予測と日本政府による意図的な誘導の下、円は急落した。二ヶ月あまりの間、円の為替レートは130円、131円、そして132円へと次々と更新した。現在、その勢いは一向に止まらず、134円まで下落した場面もあった。
悲観的な予測によれば、2002年夏に円の為替レートは140円ないし160円まで暴落し、歴史的な記録になるという。