実際にこの被害を明かしてくれたのは、東京都・吉原のソープランド「女帝」に勤務するたちばなさん(20)。たちばなさんは大手風俗案内サイトの都内版で常時、10位以内をキープする有名ソープ嬢だ。

「発端は、とある風俗系の有名ツイッタラー・A氏のツイートでした。私の知人であるB氏について、『売春あっせんや風俗関係従事者への脅迫に協力して利益を得ている』とつぶやいていたのです。これに対して、私が『その証拠はあるのですか』と反論したことで、私やB氏の知人・友人に“攻撃”がきました。そして、私のTwitterアカウントが凍結されてしまい、何も発信できない状態に陥ってしまったのです。

 そこで弁護士を立ててA氏に質すと、知人の『凍結屋』に依頼し、私やB氏の関係者のTwitterアカウントが凍結になるように工作していたということがわかりました」

 凍結屋とは、故意に他人のアカウントを凍結させ、解除をチラつかせて金品を要求する悪質アカウント。2020年ごろからその存在がSNSで被害が散見されるようになり、昨年末から爆発的に被害報告が増えたという。

「ロックさせたアカウントに連絡し、金銭要求する手口です。アカウントを人質にして身代金を要求するわけです。要求額が1万円から2万程度と少額なこともあって、なかなか被害実態が見えてきませんでした」とは、ITジャーナリストの井上トシユキ氏。

 日本ハッカー協会理事で、上場IT企業のセキュリティ部門の担当取締役を歴任した石川英治氏は、凍結屋の手口についてこう解説する。https://news.yahoo.co.jp/articles/1ad9424980222cba0bc242bb4202e4952dce4c44