https://news.yahoo.co.jp/pickup/6424458
大阪府は21日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染状況を示す独自基準「大阪モデル」を現在の「赤信号」から「黄信号」に引き下げることを決めた。年度替わりの感染対策を呼び掛ける「集中警戒期間」が終わる25日から切り替える。赤信号でなくなるのは約3カ月ぶり。
【あの頃が懐かしい? 緑色に光る通天閣】
大阪モデルは信号機のように「赤・黄・緑」の3段階に分かれ、医療逼迫(ひっぱく)や感染の状況を「見える化」するのが目的。「第6波」の感染拡大で、非常事態を意味する赤信号が1月24日から点灯していた。一方、新規感染者数は緩やかな減少傾向にあり、この日も3565人と1週間前(4311人)から700人以上減った。病床使用率も全体が25・0%、重症病床が5・2%と落ち着いており、「病床全体の使用率50%未満」「重症病床使用率40%未満」(いずれも7日連続)という黄信号への切り替え基準を3月29日からクリアしていた。
一方、オミクロン株の派生型「BA・2」への置き換わりは府の検査で約80%に達し、5月上旬には90%以上になる見通しだ。このため、府は警戒を緩めるべきではないと判断。飲食店での同一テーブルの利用は4人以内とする要請を5月22日まで続けることにした。同居家族が感染して濃厚接触者となり、自宅待機中の吉村洋文知事は会議にリモートで出席し、「ゴールデンウイークに入るので、日々の感染対策はしっかりとお願いしたい」と府民に求めた。【澤俊太郎】