子どもたちにつなぐ「制服回収箱」 常陽リビング
学生服リユース活動に支援の輪 2022年04月18日掲載

不要になった学生服や体操着を回収し、必要としている子どもたちにリユース(再利用)する
「制服回収箱」が行政や学校、企業などに設置され、支援の輪が広がっている。

子どもの夢が貧困によって絶たれてしまわないよう、困窮家庭の支援や子育て世帯を応援する取り組みが全国で行われている。

「コロナ禍もありサイズアップして着られなくなったり
身長が伸びる中学生は体操着の予備や使用可能な制服の処分に迷う家庭も多い」と話す
石岡市社会福祉協議会の担当者。

子育て支援の一環で不要になった市内の中学校の学生服や体操着の寄付を募り
メンテナンスした後クリーニングして貸し出すと「洗い替えに欲しかった」と利用者の声が寄せられた。

2021(令和3)年に石岡市役所と八郷総合支所の2カ所に
制服回収箱を設置すると回収数と利用者が2倍に急増。

同市在住の保護者対象に制服上下各300円
体操着上下各200円、一人1組まで3年以内で貸し出しを行っている。

「ズボンやスカート、リボン、ベルトなどの単品も受け付けています。
現状のままお持ちいただいても結構ですが使用可能なものをお願いします」と同福祉協議会。

21年1月から県内では土浦と筑西、つくば、つくばみらいの自動車教習所4カ所に制服回収箱を設置すると
「制服を寄付したい」など遠方からの問い合わせが増え、ブレザーやワイシャツ
セーターなどが持ち込まれ、1年半で約1200着を回収した。

「20~30着程度入る回収箱が春、夏、冬休みや卒業シーズンは10日程でいっぱいになります」と
同社・土浦自動車学校担当の岡野智紀さん(47)。

学生服は1着10円~100円で中古学生服専門店「さくらや」が買い取り
収益は同運動を通してこども食堂や子どもたちの支援活動に寄付している。

https://www.joyoliving.co.jp/topics/202204/tpc2204036.html