ついに80人規模で「菅派」立ち上げへ…安全運転の岸田首相が参院選後に最も警戒していること
今、岸田首相が最も気にするのは、菅義偉前首相の動向だ。
最近は「1日100万回のワクチン接種」目標達成や携帯電話料金の大幅値下げ、
不妊治療の保険適用拡大などを導いた菅前首相には再評価の動きがある。
その菅前首相は二階派幹部の武田良太元総務相や2月に麻生派を退会した佐藤勉元総務会長、
森山氏ら首相と距離を置く有力者と会合を重ねており、近く事実上の「菅グループ」となる勉強会をスタートさせる見通しだ。
全国紙政治部記者が解説する。
「勉強会は菅氏に近い無所属議員約30人や二階派、森山派などの議員が参加する見込みで、総勢80人規模になる。
最大派閥の安倍派に次ぐ勢力が誕生するわけで、菅前首相とは『水と油』の関係にある岸田首相はかなり警戒していますね」
安倍氏との微妙な関係
菅前首相は2012年末の第2次安倍政権発足から8年近く官房長官として安倍氏を支えており、当然ながら安倍元首相と近い。
これまで岸田政権は安倍氏からのサポートが得られてきたとはいえ、
安倍派や保守層には中国や韓国に対する首相の煮え切らない外交姿勢を批判する声も根強い。
ここで新たに80人規模の「菅グループ」が誕生し、
安倍元首相と連動することになれば、自民党内の力学は大きく変化することを意味する。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/94630