激戦が続くウクライナ東部。
ロシア国防省は、同部を中心に4日連続で1000か所以上を攻撃したと発表しました。
4月21日、バイデン大統領は東部ドンバス地方での戦闘に向けて、ウクライナに8億ドル=1000億円規模の新たな軍事支援を行うことを発表しました。
アメリカ バイデン大統領
「ロシア軍はウクライナ東部で新たな領土を獲得するための作戦を始めた。今はロシアが戦争を次の段階に進めようとしている重要な時期である」
その中で注目されているのが、アメリカ空軍が開発したという『フェニックスゴースト』。
米国防総省 カービー報道官
「『フェニックスゴースト』これはロシアの侵攻前に開発されたドローンです。ここでは仕様についてあまり詳しく触れませんが、主な目的は攻撃です」
日本語にすると“不死鳥の亡霊”という意味です。
一体どんな兵器なのでしょうか?
明海大学 小谷哲男教授
「これは今回アメリカ政府がウクライナに提供する武器のリストの中に初めて出てきた。『フェニックスゴースト』という名前自体、存在自体公に知られていませんでした。
(アメリカ)空軍の中でも特殊部隊用の兵器として開発された可能性が高いと思う」
カービー報道官は、ウクライナ東部での戦闘において、ウクライナ側のニーズを満たすものだと説明。しかし詳しい性能や特徴、その姿すら明らかにしていません。
あまりの情報のなさに、記者たちも・・・
記者
「『フェニックスゴースト』について、みんなが質問しています。人々がインスタグラムやTikTok、フェイスブックに 写真を投稿し始めたらもう少し話してくれますか?」
米国防総省 カービー報道官
「どうなるか様子を見ましょう」
記者
「あなたは話すべきです」
米国防総省 カービー報道官
「アドバイスありがとうございます」
すでにアメリカはウクライナに自爆型の攻撃ドローン「スイッチブレード」を提供しています。
時速185キロで目標を追跡し、戦車を破壊できるほどの弾頭を搭載できると言われています。
小谷教授は『フェニックスゴースト』の性能が「スイッチブレード」より高いことがわかってきたと話します。
明海大学 小谷哲男教授
「関係者の話ではスイッチブレードよりも長時間飛べる。飛行時間が6時間程。夜間でも敵を探知できる。垂直の離発着もできる」
アメリカの新兵器は、今後の戦況を変えることができるのでしょうか?
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/29216