イ病の記憶、鮮明に 白黒写真をカラー化 富山・資料館が企画展

 富山県イタイイタイ病資料館の春の特別企画展「カラーで甦(よみがえ)るイタイイタイ病の記憶」は23日、富山市の同館で始まった。
イ病の歴史や教訓を伝える白黒写真がカラー化され、来館者がより鮮明に浮かび上がった、四大公害病の当時の様子に見入った。

 同館は「イタイイタイ病対策協議会」から約7千点の写真の寄贈を受け、データベース化を進めてきた。
今回は同館の語り部から借りた写真も含めた28点を人工知能(AI)でカラー化した。

 会場には神通川流域の人々の暮らしぶりや病気の診察、
裁判勝利に向けたデモ行進、勝訴判決を喜ぶ人々などを切り取った資料写真が並んだ。
同館では29日、開館10周年記念式典と特別講演が行われる。
カラー化写真の展示は5月8日まで。

https://news.yahoo.co.jp/articles/479be8d94418dfbb3ea9e7506df2adcb76789fa7