https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220424/k10013596151000.html

フランスの大統領選挙は日本時間の24日午後から決選投票が行われます。

ウクライナ情勢をめぐり、現職のマクロン大統領がEU=ヨーロッパ連合の結束やロシアへの制裁の強化を訴えているのに対し、
極右政党のルペン前党首は物価高騰への対策を掲げ追い上げを図っていて、有権者の判断が注目されます。

フランスの大統領選挙は今月10日の1回目の投票の結果を受けて、
前回5年前と同じ現職の中道マクロン大統領と極右政党のルペン前党首の間で争われます。

選挙戦ではウクライナ情勢への対応やEUとの関係のあり方などが争点になっていて、激しい論戦が繰り広げられました。

ウクライナ情勢をめぐって、マクロン大統領はEUが結束して外交的な解決を目指すとともに
ロシアに対する制裁の強化などを訴え、支持を集めています。

一方のルペン候補はウクライナ情勢の影響で燃料価格などが高騰する中、付加価値税の減税を打ちだすとともに、
ロシアからの天然ガスや石油の輸入を止める制裁は経済をさらに圧迫するとして反対し、
地方の低所得者層を中心に支持を広げてきました。

22日時点での世論調査では、マクロン大統領に投票すると答えた人は55%、ルペン候補と答えた人は45%で、
マクロン大統領が圧倒的に優勢だった前回とは違い、ルペン候補が追い上げています。

投票は日本時間の24日午後始まり、25日朝には大勢が判明する見通しです。