コーエーテクモ純利益最高、株運用益伸びる 22年3月期

コーエーテクモホールディングスが25日発表した2022年3月期の連結決算は、
純利益が前の期比20%増の353億円となり過去最高を更新した。

歴史を題材にしたスマートフォンゲームが好調だったほか、IP(知的財産)を
提供している中国などでのロイヤルティー収入も寄与した。

有価証券の運用益も膨らんだ。年間配当は108円と従来予想から10円増やす。
21年4月1日付で1株を1.3株に分割しており、分割考慮後でみると前期実績から
18円の実質増配となる。

売上高は21%増の727億円、経常利益は24%増の486億円といずれも過去最高だった。
自社開発のスマホゲーム「三国志 覇道」が国内や台湾、香港、マカオ地域で堅調だった。
アジア地域で配信中のIP許諾タイトル「三国志・戦略版」も伸びた。

営業外収益は投資有価証券の売却益などで75%増の339億円となった。
襟川恵子会長は「(運用は)直感力しかない。ここが売り時期だということで、
1月に3%を残して全株を1日で全部売った。それで幸いなことに大暴落を免れた」と述べた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC256P00V20C22A4000000/?unlock=1