「着物業界」が衰退したのはなぜか? 「伝統と書いてボッタクリと読む」世界
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1602/23/news055.html

「KIMONO?あれは中国やベトナムの職人がつくっていて日本ではもう絶滅した文化だよ。
東京を歩いてごらん、誰もそんなもん着て歩いてないだろ」。
なんて会話が外国人観光客の間で交わされる日々もそう遠くないかもしれない。


「日本は世界で人気」なのに、外国人観光客数ランキングが「26位」の理由
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1506/09/news042.html

テレビでは毎週のように、「日本がスゴい」「日本の技術は世界一」みたいな番組が放映されている。
外国人観光客にマイクを向ければ、みな日本を大絶賛している。
先日も『ネプ&イモトの世界番付』という番組で、外国人たちにアンケートを行って
「日本は世界一治安がよい」なんて大いに盛り上がっていた。

国際社会で「観光大国」と認識されているフランスは年間8400万人の外国人が訪れている。
アジアでもタイなんかは2600万人が訪れている。
日本はちょっと前まで900万人くらいしか外国人が来ていなかったことを考えると、
ケタがひとつ違う。もはや「後進国」と言ってもさしつかえないレベルだ。

ついでに言えば、日本にやってきている外国人観光客というのはほとんどが中国、韓国、台湾という“周辺国”で占められている。
要するに、日本というのはお隣さんたちがちょっとした休みに遊びにくる国であって、
我々が旅行会社のヨーロッパ旅行やハワイ旅行のチラシを見て、
「有休とれたら行ってみたいなあ」と憧れを抱くような国ではないということだ。

分かってないなあ、憧れているけれど物価が高かったりして来れてないのよ、と考える方たちも
いるだろうが、日本人旅行者がフランスやドイツに年間70万人程度訪れている一方で、
ドイツやフランスの旅行者が日本を訪れるのはわずか十数万人程度。
この現実がすべてを語っている。