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知床観光船遭難“海底に一定の大きさの物体”カシュニの滝近く

北海道の知床半島の沖合で乗客・乗員26人が乗った観光船が遭難した事故で、
現場海域の捜索にあたっていた漁船から、魚群探知機で海底に一定の大きさが
ある物体を確認したと連絡があり、第1管区海上保安本部は行方が分からなく
なった観光船の可能性もあるとみて確認を急いでいます。

今月23日、乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU 1」(19トン)が知床半島
の沖合を航行中に遭難した事故は、これまでに11人の死亡が確認され、ほかの
乗客・乗員や船体の捜索が続けられています。

海上保安庁によりますと26日午前、遭難現場とみられる斜里町の「カシュニの
滝」近くで観光船の捜索にあたっていた漁船から、魚群探知機で海底に一定の
大きさがある物体を確認したと連絡があったということです。

この場所は「カシュニの滝」から南に500メートルほどの「蛸岩」と呼ばれる
岩場の近くで、水深はおよそ30メートルあるということです。

第1管区海上保安本部は、行方が分からなくなっている観光船の可能性もあると
みて、現場にダイバーなどを派遣して確認を急ぐとともに、引き続き乗客らの
発見に全力を挙げることにしています。

NHKのヘリコプターで上空から撮影した映像では、救助要請の通報があった海
域の沖合で、午前11時前から、海上保安庁の巡視船の甲板でダイバーたちが潜
水服などを身につけ、右舷に備え付けられている小型船に乗り込む様子が見ら
れました。

そして、午前11時20分すぎ、ダイバーたちが乗った小型船が巡視船から海面に
降ろされました。

小型船は、風が吹き、白波が立つ中、沿岸近くに向けて進んでいました。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220426/k10013599521000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220426/K10013599521_2204261311_0426131225_01_04.jpg