国連のアントニオ・グテレス事務総長は26日、モスクワを訪問し、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談した。
プーチン大統領とも会談する。
グテレス氏はラブロフ氏に対し、ウクライナでの軍事作戦の早期停止を要請した。
民間人退避でも協力を求めたとみられる。
ロイター通信などによると、グテレス氏はラブロフ氏との会談の冒頭、
「効果的な対話や、一刻も早い停戦に向けた条件を見いだすことに強い関心がある」と述べた。
ラブロフ氏は、ウクライナ情勢に関し、「米欧との間で何十年もの間に積み重なってきた
数多くの課題が噴出している」との認識を示した。
グテレス氏はラブロフ氏と会談後、共同記者会見を開く予定だ。
露側はウクライナや米欧を改めて批判する見通しで、ロシア側との協議は難航が予想される。
グテレス氏は28日には、ウクライナでウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談する。
一方、ラブロフ氏は25日放映の地元テレビ局とのインタビューで、米欧がウクライナへの軍事支援を加速させていることについて、
「核戦争の脅威を過小評価してはならない」と警告した。停戦協議に関しては、「米英がゼレンスキー大統領に交渉を
急がないよう助言している」などと語り、ウクライナや後ろ盾の米欧を非難した。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220426-OYT1T50174/