ウクライナ人受け入れは二重基準なのか 「難民」と「避難民」の間で [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル
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 しかし政府は今回、ウクライナの人たちを「避難民」と呼び、新たな枠組みで受け入れていますが、これには問題もあります。難民条約でいう「難民」の定義を相変わらず狭く解釈し、「戦争や紛争から逃れた人は含まない」という立場は変えていないのです。

 難民条約は70年余り前にできましたが、国際情勢が変化し人権概念も発展してきました。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や欧米諸国は「難民」の解釈を次第に広げ、紛争から逃れた人も難民と認定されうるとしています。

 政府はウクライナの「避難民」を90日間の「短期滞在」資格で入国させ、1年ごとの「特定活動」資格に切り替え、更新可能としています。一方、「難民」に認定されれば、送還されず、定住者として5年間の在留資格が認められ永住への道も開かれます。