環境負荷低い次世代型太陽電池を開発 24年に量産へ
2022年4月27日 16:00

京都大学の若宮淳志教授らの研究グループは環境負荷の低いスズを使い、高い変換効率を持つ次世代型太陽電池を開発した。「ペロブスカイト型」と呼ばれる電池で、欧州などで規制されている鉛の使用量を半分程度に抑えつつ、最高水準レベルの23.6%のエネルギー変換効率を確認した。同大発のスタートアップで2024年をめどに量産化する。

ペロブスカイト型は、太陽の光を吸収するペロブスカイト層などの各層をつくる材料を基板に塗り重ねる。フィルムを基板に使えば曲げられ、製造工程も簡単で安価に作れる。高速道路の防音壁など軽さや曲面が求められる場所にも設置できるため、再生可能エネルギーの普及のカギを握る新型太陽電池として期待されている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC269TA0W2A420C2000000/