2020年代において、マッチングアプリやSNSを通じて出会った人と何かしらの関係を持つことは珍しいことではなくなった。
とはいっても、環境や価値観が多少変わったところで人間の本質はそう簡単に変わらないもまた事実。
どれだけ世の中が便利になったところで、他者を求める気持ちや孤独感が一切消え去るということはないだろう。
だが私たちが他者に抱く愛情や「親密さ」、寂しさのかたちはもうすでに変化しているのかもしれない。
4月22日に公開されたジャック・オディアール監督による映画『パリ13区』は、そんな現代に生きる男女4人の恋愛模様を描いている。
それぞれにある程度の人生経験を積んだ4人の若者たちは性的な自由さを謳歌していながら、「真実の愛」を探し求めている。
恋愛コメディーでありながら、女性のアイデンティティーやジェンダー流動性を探る側面もある本作は、何を描きとり、私たちに何を投げかけるのだろうか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/91d1e192b7aabc9decf0a0bec7ab59f4ac8790f5