ウクライナ東部と南部で来月中旬にロシア編入の「住民投票」か ロシア独立系メディアが報道 へルソンで通貨ルーブル導入へ

ロシアの独立系メディアは、ウクライナ東部の2つの親ロシア派支配地域と南部のへルソン州で、5月中旬にロシア編入をめぐる住民投票を行う可能性があると報じました。

ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」は27日、情報筋の話として、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」、それに南部へルソン州において、来月14日と15日にロシアへの編入の是非を問う住民投票が行われる可能性があると報じました。当初は今月末に予定されていたものの、ロシア軍の苦戦により延期されたということです。

このうち、へルソン州では27日、ロシア側が一方的に新たな州のトップ就任を発表。ロイター通信によりますと、これに抗議しようと集まった市民らに対し、ロシア軍が催涙ガスなどを使用し、少なくとも4人が負傷しています。

こうした中、ロシア通信は28日、ロシア側の当局者の話として、へルソン州で来月1日からロシア通貨のルーブルが導入されると報じました。ウクライナ通貨フリブナからの移行期間を4か月ほど設けるとしていますが、ルーブル導入によって実効支配を強める狙いがあるとみられます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5d61bec6be94a9b8132cc4c3fdf8c3bc2f416f35