知床の観光業界、GWの閑散を懸念 3年ぶり移動制限なしも募る不安

「回復の兆しがあったのに……」。地元観光協会の関係者は肩を落とす。
コロナ前、知床半島西側に位置する北海道斜里町の年間観光客数は110万人以上だったが、
コロナ禍となった2020、21年は約50万人と半減。
今年はコロナによる移動制限がなく、地元観光業界は「ようやく観光客が戻ってくる」と準備に余念がなかった。

知床半島東側の羅臼町で観光船を運航する6社でつくる知床羅臼観光船協議会は25日に緊急会議を開き、
船体の再点検▽悪天候時は一斉運航停止――などの対策を確認し、GWは通常営業することを決めた。

だが、ある観光船会社には事故後、予約のキャンセルや安全性に関する問い合わせが1日当たり約150件あるという。
別の観光船会社の男性船長は「『うちは安全』と説明しても、しばらく観光客が減りそう。風評被害だ」とこぼした。
https://mainichi.jp/articles/20220428/k00/00m/040/371000c