空気注入連続死で女起訴 茨城の施設、2人殺害の罪

水戸地検は28日、茨城県古河市の介護老人保健施設「けやきの舎」で2020年に入所者2人に点滴器具から空気を注入し死亡させたとして、
殺人の罪で、当時の職員、赤間恵美容疑者(36)を起訴した。鑑定留置の結果、刑事責任を問えると判断した。
捜査関係者によると、赤間被告は殺人容疑の取り調べに対しては黙秘しているという。

赤間被告は20年5月に無職、鈴木喜作さん(当時84)を、7月に無職、吉田節次さん(当時76)を、
それぞれ点滴に接続したシリンジ(注射筒)で空気を注入し、空気塞栓症による急性循環不全を起こさせ殺害した疑いで21年12月に逮捕、再逮捕されていた。 

捜査関係者によると、赤間被告は鈴木さんの容体が急変する前に1人で部屋に入り、自分で急変を報告。
吉田さんの急変前後に、当時扱わない立場にあったシリンジを持つ姿が目撃され、問い詰められると終業時間前に退勤し、自主退職していた。〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE2886S0Y2A420C2000000/