最大10連休となるゴールデンウイーク(GW)初日の29日、香取市佐原地区で「佐原の大祭」に使われる山車の引き回しが3年ぶりに“復活”し、祭り好きの住民たちから笑顔があふれた。 ユネスコの無形文化遺産に登録されている「佐原の大祭」が新型コロナで2年連続して中止になっており、山車の巡行は3年ぶり。参加者は佐原囃子(ばやし)の音色が流れる中、手踊りをしながら山車と町内を練り歩いた。 イベントは、祭り文化を継承し町ににぎわいを取り戻そうと、伝統文化活用観光振興実行委員会が企画。GWから来年1月にかけて各町内が定めた日程で山車の特別巡行を行う。 GW中は、四つの町内が実施する予定で、29日は「寺宿区」が引き回しを行った。午前9時45分ごろに佐原囃子連中の演奏が始まり、かけ声とともに巡行を開始。各所で山車を止め参加者が佐原囃子に合わせて手踊りを披露した。 同区長の越川守さん(62)は「ここ数年はコロナの影響で引き回しができなかった。久しぶりにいろんな人の笑顔が見られて良かった」と安堵(あんど)の表情。佐原囃子連中の円城寺了滋さん(46)は「うれしい気持ちで一杯」と笑顔で話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f830dbebe9059453ec565daad666796755c2a068