幕末に活躍した新選組局長の近藤勇(1834~68年)が身に着けたと伝わる甲冑が富山県高岡市にある徳川家ゆかりの国泰寺で見つかった。新選組と縁遠いはずの富山での意外な発見はなぜなのか。ある幕臣が関わったとの寺の記録から、専門家は「かつて逆賊とされた近藤をひそかに供養するためだったのではないか」と推測する。
2020年10月、国泰寺が所蔵文化財を確認した際、1944年に作成された財産目録を発見。「新選組隊長近藤勇ノ著セシモノニテ 鉄舟居士寄進ノモノ」との記載があり、経を納める蔵で甲冑が見つかった。寺に残る甲冑はこの一式のみで、目録のものとみられる。
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