印刷を核に新規事業へ展開 技術力と先を見る力で未来を拓く
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総合印刷会社として今年で125年の歴史を持つ共同印刷。本や雑誌などの出版物、商業印刷物をはじめ、交通系ICカード、医療品や食品包装まで、その事業領域は幅広い。
時代の変化に応じ、独自の製品・サービスを次々と展開してきた力の源とは。

社会のあらゆる側面で不可欠なのが印刷技術だ。共同印刷は、1897年、出版社である博文館の印刷工場が独立して創業した。
現在は、情報コミュニケーション部門、情報セキュリティ部門、生活・産業資材部門の3部門構成で、大きく情報系事業、生活・産業資材系事業の2つの分野で事業を展開する。

印刷からデータ活用事業に展開
出版物の印刷からスタートし、プロモーションやイベント企画などを含む商業印刷、伝票やコンピュータの出力用紙、証券類の印刷から、
対象は布や金属、プラスチックフィルムまで拡大。現在は、クレジットカードや交通系ICカードも手掛ける。
パッケージ系では紙箱、フィルム袋に加え、1979年にラミネートチューブ製造ラインを小田原工場に導入し、製造を開始。
化粧品や医療品、歯磨き・食品向けなど幅広い用途に対応したチューブ容器を製造し、高いシェアを得ている。

さらに、マーケティング支援サービスからプロモーションまでを一貫して提案する体制を構築。アウトプットとしての印刷物に留まらない価値を、顧客へ提供する。

共同印刷社長の藤森康彰氏は「印刷は完全な国内産業で、海外展開の難しい業界です。人口が減っていく国内で、紙への印刷の需要は必ず減っていきます。
そうした中でいかにして生き残るか、という危機感が、新しい領域へ踏み出す原動力となっています」と話す。

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