https://www.ssnp.co.jp/news/frozen/2022/01/2022-0127-1559-35.html

“冷凍とろろ”販売好調、すりおろしや洗い物不要で時短・簡便のニーズにマッチ、コロナ禍の新規ユーザーつかむ/マルコーフーズ

国内のとろろ製造シェア1位のマルコーフーズ(埼玉県深谷市)の家庭用“冷凍とろろ”の販売が好調だ。新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年と比べて、2021年実績は約50%増だった。

コロナ禍で冷凍食品の販売が大幅に伸びた2020年と比べても、ほぼ同水準で推移した。マルコーフーズでは、小分けタイプで必要な分だけ使うことができる冷凍とろろを展開している。ご飯や麺にかける以外にも、汁物や鍋、落とし揚げ、お好み焼きやパンケーキに入れたりと、幅広い用途がある商品だ。山芋の皮むきやすりおろしの手間がはぶけるほか、洗い物が出ないことから、時短調理や簡便調理のニーズにもマッチし、コロナ禍で広がった利用者をつかんでいるようだ。
販売好調の一方、マルコーフーズでは「冷凍とろろの認知度はまだまだ低い」との課題感を持っているという。家庭のレギュラー食材を目指し、品揃えの多い大型スーパーだけでなく、小型スーパーやコンビニエンスストアでも取り扱いを増やせるよう推進する構えだ。

なお、マルコーフーズは昭和58年(1983年)、種芋販売の会社として設立。創業以来、国産素材にこだわった商品作りを続けている。業務用と家庭用に、とろろやその原料である長芋などの冷凍野菜を展開している。