産廃の「ほこり」全国で人気加熱 今治の染色会社、綿くずを着火剤に(愛媛)
始末が悪く捨てるしかなかった産業廃棄物の「ほこり」が全国から注目を浴びている。愛媛県今治市南大門町4丁目の染色会社「西染工」が、タオル製造工程で出た綿くずを「今治のホコリ」と銘打ち着火剤として販売。カラフルな色合いやユーモラスな名称で人気に火が付き、全国のキャンプ愛好家から注文が相次いでいる。
綿くずの着火性の高さと鮮やかな色合いに注目したのは、商品事業部長でキャンプ好きの福岡友也さん。「物は試し」と、バーベキューの着火剤に使ってみたところ、わずかな火花ですぐに火が付いた。「簡単で誰でも利用しやすい」。2月、商品化に踏み切った。
プレゼントやインテリアとしての需要もある。日々の作業で出た綿くずを商品にしているため購入時の色指定はできないが、福岡さんは「一つとして同じものはない。何色が届くかも楽しみにしながら買ってほしい」と話している。
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