群馬県みどり市で民家が全焼し、住人男性が殺害された事件は発生から1か月強たった2日、強盗殺人事件に発展した。捜査関係者によると、消防隊員が男性を発見した際、男性は肌着姿で1階居間のこたつ付近に倒れていたといい、桐生署捜査本部は自宅でくつろいでいた際に殺害された可能性も視野に入れている。
強盗殺人容疑で逮捕されたのはフィリピン国籍で同市笠懸町鹿、アルバイト従業員パウロ・メンドーザ容疑者(38)。3月30日夜、近所の無職船戸秋雄さん(73)宅で、船戸さんの頭や胸を多数回殴って殺害し、現金などを奪った疑いが持たれている。
捜査関係者によると、2人は昨年6月頃から交流があったという。事件当日午後も行動をともにしていたとみられ、県警がメンドーザ容疑者に聴取しようとした際、2019年9月で短期滞在の在留期限が切れていたことが発覚。今年4月8日に入管難民法違反(不法残留)容疑で現行犯逮捕し、同19日に起訴された。
逮捕を受け、船戸さんの長女が県警を通じ、「面倒見の良かった父がなぜ殺されなければならなかったのか。毎日涙が止まりません。容疑者には正直に話をしてほしいと思う」とのコメントを出した。
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