ゴールデンウイークの観光客でにぎわう鳥取砂丘(鳥取市)で、「砂丘植物」を生かし、砂漠本来の景観を守ろうと、県の委託を受けた作業員たちが手作業で草むしりをしている=写真。

 砂丘の巡回・監視をする県の「鳥取砂丘レンジャー」によると、砂丘にはハマニガナやハマヒルガオなどの砂丘特有の植物が自生する。
一方で、1970年ごろから、繁殖力の強いチガヤなどが増加。無秩序な「緑化」を防ごうと、「レンジャー」らの地道な活動が続く。
砂丘の草原化が進むと、砂の移動で起こる「風紋」や「砂簾(されん)」も見られにくくなるという。

 新型コロナウイルスの感染拡大以前は、大勢のボランティアも除草に参加していたが、感染拡大の影響で参加者が減少。
少人数のスタッフによる作業が続いていたが、5月末からは感染対策に配慮しつつ、ボランティアを中心にした大規模な除草作業を再開する。
担当者は「昨年は人手不足と、雑草の自生ペースの速さに泣かされた。今年はようやく安定して除草ができそう」と胸をなでおろす。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f98046966930888a2d7413e72ae9761a6311eec