自分たちの党派的な主張に沿うものでないとなるとすぐ変節だの劣化だの時代に取り残されただのいうアホが出てくるが、そうよくネットの有象無象に言われがちな宮台にせよ東にせよ自らの思想を貫徹してるだけ

東は郵便本のころからはっきりと価値相対主義に親和的な左右の権威主義を警戒する糞ポモオタクだったし、宮台は90年台から一貫してネオリベ批判を行いコミュニタリアンを自称しつつも、啓蒙主義の中核にあるリベラルな人格概念を奉じる近代主義者だ

宮台が現代日本のフェミニズムをクソフェミと痛罵するのは理由が合って、それは現代日本のフェミニズムが「自ら主体的に意思決定しその行為の責任をも担う自律的個人」という近代的個人を否定するからである

啓蒙主義が前提とする近代的個人を奉じる近代主義者宮台にとって、現代日本のパターナリズムとアイデンティティポリティクスに汚染されたフェミニズムというのは、「自由」という価値の重みを真剣に受け止めない群畜にしか見えないのだろう

ただこういう「強い個人」を社会の基本単位として承認する宮台の社会観が、一方で「ネオリベ」に親和的であるというのも正しいのだが、しかし究極的には我々の自由というものは、それを認めるところにしか成り立たないと宮台は考えている、ということ

まあ毀誉褒貶あれど北原みのりみたいな有象無象の野良フェミが「斬れる」ようなレベルにはいないのはたしか