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「赤ちゃんはどうやって生まれてくるの?」に答えられますか 小さいうちから始めたい『おうち性教育』

「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」など、子どもの素朴な疑問に答えられていますか?親子でも話題にしづらい「性」に関すること。思春期になる前の幼児期から伝えていくことが大切!親だからこそできる、家庭での性教育のポイントをお伝えします。



 まずは「子どもと性」について、不安になったことがあるか名古屋市内で保護者の皆さんに聞きました。

「息子が公衆トイレに入って、一緒に出てきたおじさんがいたんです。『手伝ってあげるって言ってパンツさげてくれて』って言ってたんですよ。怖いなと思って」(小6と小4の男児・小2の女児の母)
  
「子どもがYouTubeとかすごく見るので、変な(成人向けの)CMみたいなのが入ってくるとちょっと不安になりますね」(4歳の男女双子の母)

「保育園のときとかにも園庭の外から写真撮られたことがあるとか、たまにあったりするあるので」(7歳・3歳・3カ月の女児の母)
 
 子どもの身を脅かす「心配ごと」の尽きない現代。去年、1200件以上にのぼる、子どもへの声かけ・つきまといなどの情報が愛知県警に寄せられました。ここ5年間だけを見ても増加傾向にあります。

 性犯罪から身を守るためにも大切なのが「性教育」なのですが…

「えっ!早いんじゃないですか、まだ。女の子と付き合いすることとかになったりしたら避妊したりとか、そういうのは教えるべきなのかなと」(4歳の男児の母)

「2歳の息子が、知らない子のスカートをめくりそうになって、とりあえず『ダメだよ!』しか言えなかった」(2歳と1歳の男児の母)

「そこ(男の子のこと)はダンナに任せようかなと。いつから興味あるかとかどんなふうに興味が出るのとかよくわからないので…」(4歳の男女双子の母)

「早くて中学校ぐらいなのかな。そういう(性的な)ことに対して口にするっていうのがたぶん恥ずかしい気持ちがあると思うので」(11歳の女児と9歳の男児の父)

 性教育をしっかり学んだ経験のない親世代。“伝え方”には難しさを感じている様子でした。
「赤ちゃんってどうやって生まれてくるの?」に答えられなかったお母さん
服部恵美さん親子と鈴木しおりアナウンサー(右)

「こんにちは〜よろしくお願いします!」(鈴木しおりアナウンサー)

 鈴木しおりアナウンサーがお邪魔したのが三重県伊勢市に住む服部恵美さんのお宅です。服部さんは12歳から6歳まで男女4人の子どもを持つお母さん。服部さんも「子どもの性教育」について悩みや不安を抱えていました。

Q.子育てが始まって性教育で戸惑った経験って何かありますか?
「例えばおちんちんについては、下着をベロってめくってブラブラって見せるとか…いちいち怒ってたんですけど『ダメダメ』って言って。でもなんでダメなのか説明できない自分もいて。とりあえずタブー視。『聞かんといて。答えられないから』っていうので逃げてました」(服部恵美さん)
 
 子どもたちからこんな質問を受けて戸惑ったことも…

「『赤ちゃんってどうやって生まれてくるの?』って聞かれたときに、リアルなことを想像してしまって、どうやって答えようっていう…」(服部恵美さん)

Q.清隆くん、そういう質問したの覚えてますか?
「うん。友達とかが『赤ちゃん生まれたよ』とか『赤ちゃんが2才とか3才とかになったよ』とか言われて、赤ちゃんってどこからどうやって成長してきたのかなって思って…」(次男の清隆くん 8歳)
Q.そのときお母さんからどんなふうに答えが返ってきたか覚えてますか?」
「覚えてない」(清隆くん)
「その時はちゃんと答えられなかったんだと思います」

 子どもの素朴な疑問に身構えてしまっていた服部さん。

 その意識を変えたのは、三重県の性教育講師、中谷奈央子さんとの出会いでした。

 中谷さんは、年間180件近くの講演で「体と心の守り方」や「家庭での性教育の大切さ」を伝えています。

Q.そもそも性教育は何歳ぐらいから行うのがいいんでしょうか?
「極端に言うと0才からでもできることありますし、会話としては3才ぐらいから伝えられることはたくさんあるかなと思っています」