「メキシコにミサイルを撃ち込んで麻薬工場を破壊できないのか」。
米紙ニューヨーク・タイムズは5日、メキシコから米国に流入する麻薬にいら立ったトランプ前大統領が2020年夏、
当時のエスパー国防長官に対し、麻薬組織撲滅のためミサイル攻撃を提案したと報じた。
エスパー氏が近く出版する回顧録の内容として伝えた。

エスパー氏は回顧録で、トランプ氏が少なくとも2回ミサイル攻撃を提案したと指摘。
エスパー氏が反対すると「パトリオットミサイルを何発か撃って工場を破壊すればいい。われわれの仕業とは分からない」と語ったという。

またトランプ氏が20年5月に開かれた米軍統合参謀本部との中国関連の会議で「常軌を逸した振る舞い」を見せ、
懸念を強めた軍幹部の一人は、副大統領や閣僚が大統領を解任できると規定した憲法条文について研究したと
エスパー氏に打ち明けたとしている。

https://www.sankei.com/article/20220506-CSZS3H7UZZJO7FY5P44GWBIASY/