https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02033/041300001/

作法を知ればExcelは怖くない、「007」が「7」に書き換わるのはなぜ?

仕事に欠かせないデータ分析。AIやビッグデータ解析がもてはやされる昨今だが、業務上のデータ分析ではExcelが主流だ。

 機能が豊富な「Excel」は、使い方も人それぞれ。自己流で使っていると、見た目の仕上がりは上々でも、うまくデータを取り出せず、活用が難しいことがある。「正しい作法」に従って作れば、こうしたトラブルを避けられるだけでなく、ほかの人にブックを渡すときも安心だ。

作法を知れば避けられるトラブルは多い
 「正しい作法」といっても、Excelの最適な使い方は目的によって変わる。そこでこの特集では、データ分析に目的を絞り、どのようなデータを作ればよいかを説明する。まずは入力の基本となる、セルの使い方から見ていこう。
入力データは3種類に分類
 Excelでは、入力したデータが勝手に書き換わることがある(図2、図3)。目的のデータを入力できないようでは、分析どころではない。勝手に書き換わる最大の原因は、セルのデータが自動的に分類されることにある。入力したデータは、主に「文字列」「数値」「日付」の3つの種類(データ形式)に分類され、それぞれの形式に合うデータに書き換えられることがあるのだ。

「007」が入力できないのはなぜ?
 ひらがな、漢字、アルファベットなどは文字列データ、数字のみの場合は数値データ、「1月1日」などは日付データに分類される(図4)。この分類に従って、セル内で左ぞろえや右ぞろえに配置され、数値データは全て半角で表示される。

Excelの自動仕分けは「文字列」「数値」「日付」の3種類
 「007」が単に「7」と表示されるのは、Excelが数値と認識したせいだ。「3-5」や「3/5」は日付データとして扱われ、「3月5日」に変換される。