社会学者の古市憲寿氏が9日、レギュラーを務めるテレビ朝日系「中居正広のキャスターな会」に出演。
ここ最近、日本の技術力が海外に押され気味な状況に「いろんな規制を国がかけ過ぎたせいで、
そういうものがどんどん遅れてしまった」と指摘し、同じくレギュラーのタレント・劇団ひとりから「じゃ変えてよ」と迫られるひと幕があった。

 番組では経済評論家・加谷珪一氏が、ここ10年で韓国製や中国製の家電に押され、世界的に日本製が売れなくなってきていると指摘。

 さらに、無人機ドローンを例に出し「日本がものすごい基礎技術を持っていたんで、以前は日本メーカーが世界で断トツトップになるだろうと言われていた。
ところが蓋を開けてみると、あんまり売れなくて、中国とかアメリカの方が圧倒的に強い。日本だとドローンは飛ばすと危険だからとか、
許可がなかなか下りないとかいう雰囲気があるので、新製品がなかなか技術的にも成長しにくくなっている」と説明した。

 ひとりが「ドローンも僕やるけど、ホントに飛ばす場所ないし、せっかくいいおもちゃなのに、
もう東京都内なんかほとんど飛ばせられないんですよ。あとはセグウェイとか楽しいのいっぱいあるのに、
ホントに許可がないから。あそこらへんは絶対、日本の企業は作るの得意なんですよ。技術はいっぱいあるんだけど」と怒りを交えて話すと、
古市氏は「だから網を全体にかけ過ぎちゃうっていうか」と分析。

続けてインターネットを例に挙げ、「20年前の日本って、世界的に見てもブロードバンド、要はスピードがメチャクチャ速いものは整備されてた」と説明。
「だから本当は20年前の日本って、もっともっとインターネットが発展する可能性もあったのに、結局いろんな規制を国がかけ過ぎたせいで、
そういうものがどんどん遅れてしまった。安心安全てものを優先し過ぎて、何かイノベーションが起こりにくくなってる」と解説した。

ひとりは古市氏に「じゃ変えてよ。いっつもさ何かさ、そうやってえらそうに蘊蓄(うんちく)…。そこまで答知ってるんだったら変えてくれたらいいじゃんか」と“圧力”。

苦笑いの古市氏は「結局、世代交代なのかなと思ってて。やっぱり政治家にしても、頭の古い人たちが世代交代してくれないと、なかなか変わらないなっていう」と話した。

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