53歳のアジアゾウ「シャンティ」、老衰で天国へ…55歳「ダンボ」と半世紀以上暮らす
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 静岡市駿河区の市立日本平動物園は、長年愛されてきたアジアゾウのメス「シャンティ」が、老衰のため5日朝に死んだと発表した。53歳だった。7日からゾウ舎前に献花台を設け、シャンティの死を悼む。

 シャンティは1969年にインドで生まれた。1歳だった70年に来園して成長し、動物園を象徴する存在だった。おっとりした性格で、飼育員を困らせることはほとんどなかったという。50年以上ともに暮らしたメスの「ダンボ」(推定年齢55歳)とプールで水浴びをするのが好きだった。

 シャンティは半年ほど前から足が弱くなり、4日には自力で起き上がれなくなっていた。

 同園のアジアゾウはダンボ1頭が残るだけになった。同園によると、新たな導入のメドは立っていないという。田辺信宏市長は2019年4月の市長選で、アジアゾウの購入を公約に掲げていた。

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5日に死んだアジアゾウのシャンティ