サッカー部コーチによる暴行事件が発覚した、熊本県八代市の私立秀岳館高校。
同校を運営する学校法人八商学園の理事長も務める中川靜也校長(91)が、「 週刊文春 」の取材に応じ、監督を事実上、“更迭”していることを明かした。

5月5日、学校側の会見で、段原監督は「暴力行為を見たことがない」とした上で、自らの進退については明らかにしなかった。だが中川校長はこう明かす。

「実は、内部的にはもう監督は替わっています。保護者からも『あの監督のもとではやれない』との声が相次ぎ、10数年やっているコーチに監督代行を頼んだ。
段原はサッカー部から外します。ウソをつき、世間を騒がせたし、自己擁護が目立ちすぎる。本来は自分から身を引くのが筋です」

問題の動画については、「生徒がやったように説明してきたが、(実際には)彼が指示して、させていた。そのウソがばれた。それは世間も許せないし、俺も許せない」とする中川校長。
しかし段原氏はサッカー部監督であるとともに同校の教員でもあり、校長補佐も務めてきた。サッカー部からは外せても、教員としての責任を取らせることは難しいのだと語る。

「監督を外すのは校内人事なので私の一存で決められるが、教員として解雇するのは難しい。当然、役職は全て外しますが、本人の暴行などは確認されておらず、解雇理由がない。
本人も『解雇したら(不当解雇などの)裁判にかける』と」

一方、校長自身の、女子生徒たちとの“密着写真”の数々がネット上で注目を集めていることについては、「おじいちゃん校長と慕ってくれるのが妙なかたちで言われている。まぁ、構いません(笑)」と“釈明”した。

暴力動画の一方で、3月にサッカー部で起きていたもうひとつの事件など、詳しくは5月10日(火)12時から配信中の「 週刊文春 電子版 」、および5月11日(水)発売の「週刊文春」で報じている。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年5月19日号
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fd819e52fb765ade87e23b91bc392d2ad4c7fa8