米国の株式市場で、ハイテク株を中心としたナスダック総合指数の下落が続いている。金融引き締めが強まるとの見方から、米国の長期金利が上昇していることが一因だ。ナスダック指数の2倍の値動きとなるようにレバレッジ(てこ)をかける投資信託が人気だったが、足元で大きく値を下げていて、専門家は投資に注意を呼びかけている。

アマゾンやマイクロソフトなどのハイテク株中心に構成するナスダック指数は9日、前週末比521・414ポイント安の1万1623で取引を終えた。年初から26%も下落し、年初来最安値になった。1万2000を下回ったのは2020年11月以来で、1年6カ月前の水準に戻った形だ。

 新型コロナの感染拡大による世界経済の減速懸念から、20年3月に7000を下回っていたナスダック指数はその後、世界的な金融緩和による低金利を追い風に急回復。昨年11月には2倍以上の1万6000まで上がり、コロナ前の水準を大きく上回っていた。

 下落の最大の要因は、米国が…
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