ロシア軍が侵攻を続けるウクライナ東部で、ロシア側による実効支配が強まっている。
ドネツク州では保育士と銀行員が、州内の港湾都市マリウポリへの移動を強いられている。
ボイチェンコ同市長は10日の記者会見で、「800件以上の戦争犯罪を確認した」と明らかにした。

 ウクライナ国防省情報総局は10日、SNSへの投稿で、ロシア側がドネツク州内の保育園に対し、
「保育士の選定」を命令した、と発表した。選ばれた保育士は、ロシア軍が地域の大半を支配している
マリウポリに行くよう強制されているという。情報総局は、マリウポリで大勢の住民が避難したり、
ロシア側への協力を拒否したりしていることが背景にあるとみている。

 情報総局は、同州の銀行にも、同じような指示が出ているとした。
同局は「ロシア側が地域の金融部門を完全に管理していくことが予想される」としている。

https://www.asahi.com/articles/ASQ5C2DXLQ5CUHBI001.html