パチンコ店のスロット台の当選確率の設定情報を不正に入手し常連客に渡した男と、その情報をもとにスロットをし利益を得た男が逮捕されました。

不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、北海道北広島市に住む元パチンコ店従業員の無職の男(32)と、札幌市に住む常連客だったタクシー運転手の男(51)です。

元従業員は、札幌市内のパチンコ店の従業員だった1月29日、スロット台の当選確率の設定情報が表示されたパソコンの画面をスマートフォンで写真にとり通信アプリを使って常連客の男に送信し、常連客の男はその情報をもとにスロットで遊んだ疑いがもたれています。

また、常連客の男はほかの客の男2人にもその情報を教えた疑いがもたれています。

当日は、元従業員が午前中に写真を送信し、常連客の男は夜に店を訪れ、当選確率の高い台でスロットをしたということです。

警察によりますと元従業員は当時、店の主任で各台の当選確率の設定情報を見られる立場でした。

2人は1年ほど前から数十回にわたって同様のことを繰り返していて、常連客の男は利益を上げ続け、他の客の男2人と合わせて約1000万円の利益があったとみられています。

元従業員もデータを渡す際、見返りを求めていて、報酬を受け取っていたとみられます。

常連客の男は店の会員で、利益などは店に記録されていました。

店側からの相談で警察が捜査し、5月10日に2人を逮捕しました。

調べに2人は「逮捕はしかたがない」などと容疑を認めているということです。

警察が2人のどちらが最初に働きかけたかなど状況を詳しく調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/47b58f31fa097a7af3d877bfc0ae6910731fc2d0