NATO、フィンランド・スウェーデン加盟を迅速承認へ

北大西洋条約機構(NATO)の同盟国はフィンランドとスウェーデンが近日中に加盟を申請すると見込んでおり、迅速に加盟を承認する見通しだ。5人の外交筋と当局者が明らかにした。

1年間の批准手続き期間中、各国は北欧地域で兵力を増強したり、バルト海で軍事演習を増やしたりするほか、米英軍をフィンランドとスウェーデン経由で派遣する可能性もあるという。

フィンランドとスウェーデンは、加盟30カ国全ての議会がこの決定を承認するまで、同盟国への攻撃を全体への攻撃と見なすNATOの集団防衛条項に守られない。

広域の北欧地域ではノルウェー、デンマーク、バルト3国が既にNATOに加盟している。

フィンランドのニーニスト大統領は、12日に立場を発表する予定で、加盟決定の公式な確認と見なされそうだ。

スウェーデン与党は、数十年にわたるNATO加盟への反対を覆すかどうかを15日に決定すると見込まれている。議会は安全保障政策について全党による見直しを並行して行っており、13日に報告する予定だ。

外交筋や当局者は、スウェーデンとフィンランドの加盟申請が6月28─30日にマドリードで予定されているNATO首脳会議かその前に承認されることは確実だと語った。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-nato-finland-sweden-idJPKCN2MY02Q