今日の東京新聞の見開き特集「こちら特報部」では、新型コロナの感染症法上の扱いを現在の2類から5類に落とす議論について扱っています。
この議論について取り上げるのはいいし、一応両論併記的な記事のようにはなっています。
だが、記事全体の論調は明白。
「5類引き下げ反対!2類断固維持!」です。
それは、記事の見出しを見れば一目瞭然。
「5類下げ」側の見出しが
「自治体から悲鳴・経済活動にアクセル」
だけなのに対して、
「2類維持」側の見出しは
「見直し論 大丈夫?」
「安倍元首相や各地の知事ら 声高まる」
(東京新聞にとって「安倍晋三の声」は絶対悪)
「ワクチン・治療費 患者負担に」
「政治利用の指摘に」
というのがズラリ。
もうこの時点で「両論併記」とは言い難い状態です。
その上に記事のリードでは
「単純に『5類』へでいいのか」として、最初から5類下げが「単純」な意見であるかのような印象操作をやっています。
記事中では、
「季節性インフルエンザと同等にするべきという考えは今に始まったことではない。感染拡大当初からあった」とした上で、
「科学的根拠に基づかない陰謀論的な主張もあり、『ただの風邪論』は世界的な大流行と死者数の増加の中で主流とはならなかった」
と、これを「陰謀論」扱い!
あくまでも「日本では」、今なおコロナは季節性インフルエンザ以下!
毎週データを掲載していながら、東京新聞はまだそれに気づかないのか?
気づきたくないのか!?
さらに記事では、最近すっかりテレビに出られなくなった昭和大学の二木芳人の意見を延々と紹介。
そして、最後の「デスクメモ」では、(歩)という人がこう書いています。
〈正体不明の恐ろしさから厳しい二類相当にした。ただ、検査や保健所や医療機関の備えは、その厳しさを実行するには不十分、挙げ句パンクし、ひたすら自粛自粛。ならば、そもそも二類相当を外せばいい。もう世間もうんざりしているし…。そんな反省なきなし崩しの「五類へ」か〉
「5類下げ」を、世間が「うんざりしている」からというだけの、「反省なきなし崩し」の主張だと決めつけています。
違います!!
あくまでも、新型コロナ感染症が、2類のエボラ出血熱に相当する感染症なのか、それとも5類の季節性インフルエンザ程度なのかという、科学的な問題です!
2類を維持しろという東京新聞は、一度でもコロナが「エボラ出血熱に匹敵する」と科学的に証明したか!?
東京新聞こそが、非科学的に「反省なきなし崩しの2類維持」を主張しているんじゃないか!
新コロは季節性インフル以下という科学的証明なら、『コロナ論』シリーズが最初っから、徹頭徹尾やっているぞ!
東京新聞には、『コロナ論』を読める人はひとりもいないのか!?

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