ユーチューブじゃなくてルーチューブ ロシア、サイトの国産化に躍起

ウクライナ侵攻への批判がネットにあふれる中、ロシアで百科事典サイト「ウィキペディア」や
動画投稿サイト「ユーチューブ」に国産のサービスで対抗しようとする試みが続いている。

5日には、政府系財団幹部がプーチン大統領との会談でロシア版ウィキペディアの
作成計画を明らかにした。ただ、若者からは「政府のプロパガンダなので使わない」との
声も漏れる。

「客観的かつ重要で深い情報、美しく巧みに表現された情報が求められている。
ウィキペディアだけでは使用にたえない」。5日、政府系教育財団のトップと面会した
プーチン氏はこう述べた。

財団トップは「全く同感です」と繰り返し、百科事典の機能を果たすデータベースを
財団が作っているところだと報告した。

ウィキペディアのロシア語版には「ロシアのウクライナ侵攻」「ブチャの虐殺」と題する
記事などがある。ウクライナ侵攻を「特別軍事作戦」と言い換え、ブチャの民間人殺害を
「フェイク」と強弁するプーチン政権の意に沿わない内容だ。

財団トップは面会で、作成中のデータベースについて「信頼できるデータと、
非常に権威のある人々だけを(筆者に)使う」と強調。
プーチン氏を満足させる内容になると請け合った。
https://www.asahi.com/articles/ASQ5F2QK1Q5FUHBI00C.html