ディズニーの著作権の特別保護を剥奪する法案をアメリカ上院議員が提出、2022年内にミッキーが「フリー素材」化する可能性
1928年に「蒸気船ウィリー」に登場してからディズニーの顔として愛されるミッキーマウスは、
2024年1月に「蒸気船ウィリー」の著作権保護期間が終了すると同時にパブリックドメインの一部になる可能性があります。
ディズニーは保護の延長を求めて働きかけましたが、共和党議員のグループはそれに強く反対するとともに、
さらに保護の終了を早める「2022年著作権条項回復法」が上院議員によって提出されました。
RSC議長のギム・バンクス議員によると、著作権延長に反対する理由には
「ディズニーの中国との関係および政治的・性的議題の表明」にあるとのこと。
ディズニーが中国へのビジネス拡大のために地元の共産党当局と協力して撮影を行ったことや、
物語の中に多くのLGBTQIAキャラクターを登場させるなど、
「ディズニーは政治的・性的議題で小さな子どもたちに意図的に影響を与えています」と議員は書簡に書いています。
さらに2022年5月10日、新たに共和党のジョシュ・ホーリー上院議員によって、
著作権の長さを制限しディズニーへの特別な著作権保護を剥奪する「2022年の著作権条項回復法」が提出されたことが報じられました。
これは2024年にパブリックドメインとなるのに先んじてディズニーの権利を取り下げるというさらに一歩踏み込んだもので、
ホーリー氏は「ビッグビジネスへ共和党が施しを与える時代は終わりました。議会からの特別な著作権保護のおかげで、
ディズニーのような『政治思想を推進する』企業を活動家として目覚めさせています。
ディズニーの特別な権利を奪い、創造性の新しい時代を開く時が来ました」と語っています。
https://gigazine.net/news/20220513-disney-copyright-hawley/