石巻市牡鹿地区で13日、商業捕鯨のミンククジラ生肉の販売会があった。一般向けが鮎川浜の拠点エリア「ホエールタウンおしか」内の観光物産交流施設「Cottu(こっつ)」であったほか、地元捕鯨会社の直売所でも予約販売が始まり、待ちわびていた住民らが次々と受け取った。

 一般向け販売会は地元の捕鯨会社が加盟する「日本小型捕鯨協会」(福岡市)の委託を受け、施設の管理・運営を担う一般社団法人鮎川まちづくり協会(石巻市)が初めて開いた。

 11日に捕鯨協会が津軽海峡沖で捕獲した、生のミンククジラの赤肉3~4キロ入りを50ケース用意。1キロ当たり4000円で販売した。販売会は水揚げ状況に合わせ今後も開く予定。

 鮎川港を拠点とした今季のミンク漁は4月に行われたが、水揚げがないまま終了。地区の飲食店も生肉の到着を心待ちにしていた。

 施設内の「お食事処プラザサイトウ」店主の斎藤公一さん(58)は「待ちに待っていた。生肉特有のもちっとした食感を刺し身で楽しんでほしい」と話した。

https://kahoku.news/articles/20220514khn000015.html