ネットに膨大な時間を食われてきた

ネット環境があると集中できない。この問題には長く悩んできた。これまでの人生で、ネットに膨大な時間を食われてきた感覚がある。行動記録を付けて再確認した。読書をする時間もかなり増えたが、ネットもあいかわらずよく見ている。どちらも文字を読む行為だが、読書とちがい、具体的に何を見ていたのか思い出せないことが多い。

そもそも、ネットという言葉はあまりに曖昧で、ほとんど何も言っていないに等しく、実際にはネット上の特定の何かを見ているのだが記憶にない。たまに反省してブラウザの履歴を見る。カラスが食い散らかした後のゴミ捨て場を見たような気分になる。数分で関心が切り替わり、たくさんの断片的なコンテンツを消費している。だからこそ時間を浪費した感覚も生まれるのだろう。

自己嫌悪に襲われて、ネットを完全にやめようとしたこともあった。案の定失敗した。普通に便利な技術としてのネットがあり、娯楽として面白いネットもあり、全面禁止は難しい。

今回、やみくもに禁止するのではなく、ネットをしている自分を観察してみることにした。