男性への薄毛やゆはセクハラ 英裁判所が判決
英国の雇用裁判所が、職場で男性を「はげ」と呼ぶことはセクハラに当たると認める判決を下した。
人権意識の強い英国でも画期的な判決と言え、関心を呼んでいる。
公表された判決文によると、この訴訟はイングランド中部ウエストヨークシャー州の工場で働いていたトニー・フィンさんが、約24年間勤めた会社と上司を相手に起こした。約30歳若い上司がフィンさんに、下品な言葉で薄毛をののしったことがきっかけだった。
訴訟ではこれが単なる侮辱か、セクハラに当たるかが争点となった。被告側の弁護士は「女性も男性同様にはげることがある」と主張。3人の裁判官はこの指摘を正しいと認めつつ、「女性よりも男性に多く見られ、本質的に性別と関係していると考える」と述べた。
判決はその上で、職場で女性の身体的特徴を直接的に語るのは不適切だと認定した1995年の判例とも比較。男性の頭髪への言及もこれと同様という認識を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5230489849c67de5f4160597e6450087fdec49ba