【独自】北朝鮮技術者、日本のスマホアプリ開発…自治体防災アプリなど7件の業務請け負う
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220517-OYT1T50286

中国に住む北朝鮮のIT技術者が、日本に住む知人の名義を使って、日本のスマートフォンアプリの開発業務を請け負っていたことが捜査関係者への取材でわかった。報酬は知人の口座から日本に住む親族の口座に送金させ、中国で現金を引き出していた。

IT技術者は2019年以降、地図アプリの更新や大手通販サイトの出品者サポートシステムの保守管理など7件の業務を請け負っていたという。中には、自治体の防災アプリの修正業務も含まれていた。アプリを開発した企業が、マッチングサービスを利用してIT技術者に発注したとみられる。

 業務への報酬は、契約名義人となった韓国籍の男の口座に振り込まれた後、この男が手数料を差し引き、IT技術者の親族に当たる東京都内の女(75)の口座に送金していた。

 女は口座にひも付けられた自分名義のデビットカードを中国に送り、IT技術者はこのカードを使って、19年2~6月だけで約400万円分の人民元を引き出したという。