19歳の孫「葬儀に平然と参列」 75歳祖母殺害で300万円散財  福島県初 特定少年の実名公表
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe594b4474068b11383fda886d57c2e88b75a648

福島県内で初めての実名公表です。
今年2月、塙町で75歳の女性が殺害された強盗殺人事件で、検察は、孫で19歳の男を起訴し、実名を公表しました。4月に施行された改正少年法で18歳、19歳の実名での報道が可能になってから、実名が公表されるのは県内で初めてです。

強盗殺人などの罪で起訴されたのは、矢祭町の建築板金業・鈴木敬斗被告(19)です。起訴状などによりますと、鈴木被告は、今年2月に塙町に住む75歳の祖母に暴行を加え殺害し、盗んだキャッシュカードで現金300万円を引き出したなどとされています。

これまでの調べに対し、鈴木被告は「間違いありません。自分がやりました」などと供述していました。

今年4月に改正少年法が施行されてから県内で特定少年が起訴され、実名が公表されたのは今回が初めてで、実名を公表した理由について、福島地検は「事件が重大事案であって地域社会に与える影響も深刻である」などととしています。

19歳の孫が75歳の祖母を殺害するという事件はなぜ起きたのか?鈴木被告を知る人はこう話します。

鈴木被告の知人「お金には困っていたみたい。夜でも関係車を直したりして、ずいぶん近所に迷惑をかけていたみたい」

矢祭町で自ら建築板金業を営んでいた鈴木被告。関係者は、鈴木被告が金銭トラブルを抱えていて、「事件の前から祖母の自宅を訪ね、金を借りていた」と話します。

鈴木被告の知人「多額の金を借りていたという話は聞いた。だから相当困った」

祖母を殺害した罪などに問われている鈴木被告。少年審判を行った家庭裁判所は「安易に金を得たいという思いから、祖母方に侵入して現金を盗もうと考えた」と指摘しました。

福島家庭裁判所の決定要旨「現金窃取を目的に自宅に侵入したが、被害者に発見されたため、殺害して現金を強取しようと決意し、鉄パイプで頭部を十数回殴打する暴行を加えた」

家庭裁判所の決定では、犯行後、鈴木被告は「祖母の死亡を知らされた後も躊躇することなく、盗んだキャッシュカードで現金300万円も引き出し、交際相手のプレゼントを購入するなどして全額を散財した」としています。

さらに「被害者の葬儀には平然と参列しており、被害者を顧みる様子はみられない」と厳しく指摘しました。今回、起訴され、実名が公表された鈴木被告。今後は、裁判員裁判で審理が行われます。

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