「先頭車両からすごい勢いで人が」…車内騒然“つられてパニック” JR中央線の緊急停車でなぜ

急に停車して、電気が消えたんです

「すごい勢いで走ってきて…」慌てた心が伝染 車内がパニック状態に
16日午後4時すぎ。東京・中野区で、JR中央線の上り快速電車が緊急停止しました。
混み合った車内の明かりは消え、ざわめく乗客の様子がスマートフォンで撮影されていました。

また、駅でもないのに開かれたドアからは、身を乗り出し、外の様子をうかがう男性の姿も。
この時、電車に乗っていたという男性に話を聞くと…

乗客:
急に停車して、電気が消えたんです。
そしたら先頭車両の方からものすごい勢いでいろんな人が走ってきて、それにつられてみんなもパニックみたいになっちゃった。走って転んだり、物を落としたりとか
頭をよぎった“事件” 1人走り出したら全員が…
2021年には東京・調布市で、京王線の車内にいた男が刃物で乗客を切りつけて放火をし、十数人が重軽傷を負った事件がありました。男性は、その事件が頭をよぎったといいます。

乗客:
事故とか事件って多いじゃないですか。不審者が、刃物とか持って振り回しているのかなって、そういうイメージになっているから。1人走り出したら、全員で走るみたいな
実際には電車が止まった理由は、安全確認の信号が出たためだということですが、慌てた心理状態がヒトからヒトへ伝染していき、車内は大騒動になったといいます。
停車した際、男性ひとりが暴れましたが、同じ車両にいた乗客が取り押さえたということです。緊急停車から約50分後、中央線は運転を再開しました。

https://www.fnn.jp/articles/-/361344