女子高生が制服のスカートを短くするのはなぜか。教育社会学者・内田良さんが行った高校教師の覆面座談会で見えた意外な理由と、生徒指導の本質とは――。

【高校教諭覆面座談会】
SKR 20代、関西地方。教員4年目。生徒会担当などを経験。
長野 30代、長野県。教員歴8年。教務係→生徒会担当
TNT 40代、岐阜県。生徒会担当歴が長い。Twitterで、学校の在り方について積極的に発信している。
司会 内田良・教育社会学者
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長いので本題の部分だけ 詳しくははソースで

■「私だってこんな短くスカートをはきたくない」

 それでも一つ気にしておきたいことがあって、昔、スカートを短くつめていた生徒に、「あなたの太い脚なんか見たくない」と怒った先生がいました。
この発言自体がハラスメントで、問題です。しかし加えてそのときの生徒の返答が頭に残っています。「私だってこんな短くスカートをはきたくない」と。

 いろいろ話を聞くと、制服しかない状況で、いわゆるオシャレな着こなしをしているか否かで、所属する集団から弾かれてしまうケースがありまして、
これはいわゆる「スクールカースト」につながっていたのでした。「短くしないと仲間に入れてもらえない。だから仕方なくしているのに、
『見たくない』とか言われて悔しくて」とその生徒は泣いていました。複層的な問題でもあるのです。
当時の私は「ああ、全員一律に指導しないからダメなんだ。ちゃんと全員を短くしないように指導しないといけないのだ」と感じました。
でも、そもそも制服がなければこのような問題は起きない、と今は考えています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/736d6eb74a06d39acf340b4bafec2b8737df68e8?page=1