しかも、細田氏と女性を巡る問題は“夜のお店”だけではない。小誌には今回、大勢の政治部記者から“告発”が寄せられたのだ。
自民党担当記者が訴える。
「一番嫌がられているのはオフレコの懇談会。細田氏の隣に座るのは、女性記者が多い。そこで『彼氏いるの?』とかネチネチ私生活を聞かれるといいます」
ベテラン政治記者も言う。
「細田氏の女性好きは昔から有名です。08年には趣味のカードゲームを通じた人妻との“親密交遊”が写真誌『FLASH』に報じられていた。
『細田氏は女性にしか話さない』と言われ、女性の番記者を付けている社が目立ちます」
さらに、官邸担当記者はこう続ける。
「私たちの間では、細田氏から『添い寝をしたら教えてあげる』と言われたという話が“常識”のように広まっている。
実際、ある女性記者が、その話を飲み会で披露すると、『私も同じようなこと言われた!』などと“#MeToo”の声が続々上がったそうです。
特に細田氏の被害に遭っていたのが、A記者。彼女は細田氏の“セクハラ”発言に困惑していたと聞きます」
A記者に話を聞いた。
――細田氏からセクハラ発言をされた?
「無かったと言えば、嘘になりますね」
――「添い寝をしたら教えてあげる」と?
「セクハラ発言みたいなのはあったんですけど、あまり覚えてないです。あったとしたら電話だったかも」
時には夜遅く、自宅まで呼ぶこともあるという。しかも、世田谷区内の2軒の持ち家とは別に借りている港区内の高級賃貸マンション。実際に細田氏に呼ばれたB記者が証言する。
「深夜に本人から『今から来ないか?』と電話がかかってきた。断るわけにもいかず、足を運びました。自宅に呼ばれたのは、私だけではないと聞きます」
こうした“告発”は本当なのか。細田事務所に事実関係を尋ねたところ、期日までに回答は無かった。
今年2月に妻を亡くし、現在は男一人で暮らしているとされる細田氏。今も、彼の担当に付きたくない女性記者は大勢いるという。

週刊文春 2022年5月26日号

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