アメリカの賃金アップは続き、平均時給は32ドルに…上昇率の鈍化とインフレが懸念材料

アメリカ労働統計局の最新データによると、2022年4月も賃金アップの傾向が続いていた。

全労働者の平均時給は31.85ドルで、1年前より5.5%上がっている。

だが小売業と公益事業では、3月から4月にかけて賃金は下がった。

過去1年でアメリカ人の給料はどんどん増え、この傾向は2022年4月も続いた。

アメリカ労働統計局(BLS)が発表した最新の雇用データによると、2022年4月の平均時給は31.85ドル(約4110円)だった。1年前は30.20ドル(約3900円)で、5.5%の増加となる。

これは新しいトレンドではない。雇用主は人員確保に奔走し、労働者は高い賃金の仕事を求めたため、賃金は過去1年で上がり続けてきた。

しかし、4月にも賃金は上がったが予想されたほどの増加率ではなかった。ブルームバーグの調査では、4月の平均賃金は0.4%アップになると予測していた。だが3月から10セントアップの0.3%増にとどまり、増加のペースはやや落ちている。

「賃金は、まれな上昇を見せた2021年を経て、全体的に現実的なレベルに戻ってきている。2021年は求人数が急増し、それに伴って賃金が上がった年だった」とグラスドア(Glassdoor)のシニアエコノミストを務めるダニエル・ザオ(Daniel Zhao)はInsiderに語った。

「2022年に我々が見ているのは、より穏やかなものだ。賃金アップは前年と比べて非常に健全だと言える」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d72d0402caa2fac879dd84295f17c5c6e88392d1